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防げた事故

先日とあるコースを使用した際に、関係者から悲しい話を聞かされた。
 
そのコースでここ3か月で2度ほど一般走行中に転倒があったのだが、大変な事故になってしまったというのだ。二人とも脊椎損傷を負うほどだったのだが、一人は手術の甲斐なく死亡、もう一人は命は助かったが車いす生活となるという。悲しいことに、2人とも脊椎プロテクターは使用していなかったのである。しかも、死亡した事故のほうは、なんとミニバイクで走行中だったのである。
 
コース走行は楽しいし、峠では味わえない爽快感、達成感を得られるし、バイクを思い切ってぶん回せるため、バイクが持つ本来の性能を楽しむことができる醍醐味を味わうことができるものだ。オートバイに乗る技量も必然と上がっていくし、一度走ると本当に新しいオートバイの世界を知ることができるといっていいほどだ。
 
ただ、そこには危険が隠れていることは絶対に理解する必要がある。車いすになってしまったライダーは600ccのバイクで走行していたらしいのだが、600ccのスポーツバイクだと、200km/hなんてあっという間である。その危険性を十分に認識しなければならない。
 
私のブログで何度も触れてきたが、毎年日本のどこかのサーキットで何人も命を落としているのだ。全国紙に乗らなかったり、テレビでは流れないのであまり知られないだけなのである。
 
現在は脊椎プロテクターを装着しないと走行させないサーキットも出てきている。それは全く正しい判断だ。私は約30年間サーキットで走っている。今までに経験した骨折は優に20回は超える。1度に5か所骨折したこともある。それでも命にかかわるような重傷事故は防げてきた。それはなぜか。それは安全については決して妥協しなかったからである。
 
プロテクターをしないで走行するなんて論外である。はっきり言って走る資格なし。バイクを買う前にプロテクターを買えといいたいほどだ。30年間命を落とさずにサーキットで乗り続けてきた私として、はっきり言わせてもらう。バイクをなめるなと。サーキット走行をなめるなと。
 
メーカーにも言いたい。最近のジャケットやつなぎに使用されるのは少なくなってきたが、いまだに形だけの「スポンジ」が使われていることがある。ありえないことである。用品メーカーとしての倫理を疑う。
 
MFJも最近ようやく重い腰を上げて、プロテクターの義務化に動き出してきているが、是非「標準化」してほしいと切に願っている。標準化とはどういうことか。これは、「はい、これから胸部プロテクター使ってね、脊椎プロテクター使ってね」というのではなく、きっちりと試験を行い「このメーカーのものを使用せよ」ということなのである。そうでなければ、極端な話、段ボールでも入れておけばいいということになるからだ。
 
私はプロテクター類を選ぶ目安として、きちんと実験検証数値がだされているかどうかというところを重視している。はっきりって、数値が出ていないのはゴミと一緒。私は絶対に使用しない。
 
何度もこのブログで紹介してきているが、フォースフィールドの商品はおそらく現時点では世界最高の品質を誇っていると考えられる。第3者の検証でもメーカーが公表している数値がちゃんと確保されていることが確認できている「唯一」の製品でもあるのだ。無限電光から出ているプロテクター類もきちんと第3者で検証し、その数値を公表している数少ないメーカーである。ヘルメットメーカーだとアライだけだ。
 
私がフォースフィールドを知るきっかけとなったのは、実は私の友人が大転倒をやらかしたのだが、あれだけ体を激しく路面に打ち付けたにもかかわらず、私の目の前で歩いていたことだった。彼がフォースフィールドを使用しており、私に紹介してくれたのだが、転倒の激しさを知っている私は即購入したのだが、それ以来ずっと使用している。
 
フォースフィールドが優れているのは、普通のライディングジャケットにも取り付けられるような形状のものを販売していることだ。買った時についている既存のスポンジのプロテクターを外して、そこに挿入するだけでいいという手軽さだ。この手のものは7800円ぐらいで購入できる。
 
1万円、2万円をケチって、命を落とす、車いすになる。なんということだろう。絶対に、絶対にあってはならないことなのである。プロテクターをしていれば100%大丈夫とは言うことは出来ない。しかし、相当の確率で重大事故になることは防げるのは確実なのである。たとえ後遺症が残る怪我をしてしまったとしても、「あの時プロテクターを使っていたら」と一生悩まなくて済むのだ。悔やんでも悔やみきれない状況は決して作ってはならない。
 
これから梅雨が終わったら、走るには最高のシーズン到来となる。私は声を大にして言いたい。必ずコース走行をする場合はまずプロテクターを使用すること!
 
それからもうひとつ。一般公道を走るときも是非プロテクターを装着してください。ジャケットに装着できるタイプのものだったら、胸部と脊椎用のもので合わせて15000円ぐらいで購入できるはず。これで確実にリスクは減らせるのです。
 
一人でも多くのライダーがその重要性を理解し、使ってくれることを切に願います。

フォースフィールドのサイトはこちら:
http://www.respro-jp.com/forcefield_index.html
 
 

 

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