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Channel: テストライダーという仕事
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NSF250Rに試乗!

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なんと先日、NSF250Rに乗る機会を頂戴した。まさか乗れるとは思っていはいなかったので自分でもびっくりしたほど。気になるマシンではあったので、乗れたことは本当に感謝である。
 
乗ってみて驚いたのはその軽さ。85kgしかないのである。これはすごい。その軽快感は85kg以上のものと言えるほど軽い。馬力は50馬力だったかな?
 
さすがレーサーと言う作りではあるのだけど、全てにおいて私が現役のころとは時代が変わったなあと思える構造。整備性も相当いいし。
 
一番驚いたのは、エンブレ。とにかくシフトダウンによるショックがあり得ないほどスムーズなのである。バックトルクリミッターでさえここまでスムースに作動するとは言えないほど、スムースなのだ。私は最初、いま入っているギアが間違っていると思ったほどで、それほどショックがなく、ロックする傾向すらないのだ。単気筒とは到底思えないレベルで、インジェクションでコントロールされているとのことだったが、ホンダの「本気」を感じる。
 
13000rpmぐらいまで回るのだけど、13000rpmまであっという間。おまけに、回転が非常に落ちにくく、相当ズボラに乗れちゃうぐらいで、正直免許取れたてのライダーでも乗れちゃう容易さ。すごいなあ。
 
ブレーキもよく効くし、フレームも結構リジッドだけど、剛性が高すぎるということもなく、かなりハイレベルでバランスがとれていると見て取れた。
 
リヤのサスペンションも秀逸で、乗ってみてすぐに「ほほう」と感じだほどその動きはスムーズかつメリハリがあるんだなこれが。さすがレーサーのサスペンションと言った感じではあるが、このバイクのメカニックのセンスが光るセッティングでもあったと言えるかな。
 
ホンダがこのバイクを発表した時は、正直うれしかった。本田宗一郎のスピリットがいまだにきちんと受け継がれている会社だと感じるし、レースに対する姿勢はホンダならではと思う。
 
これからのレース界を担う若いライダーがこのオートバイで世界に羽ばたいていってほしいと思っています(^^)

無限電光新型ジャケット MX-6

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ちょっとご無沙汰してしまいましたが、記事復活です(^^)
 
暑さも本格的になってきていましたが、プライベートで使用している無限電光のジャケットがもうヨレヨレになってきたこともあり、新たに注文しました(^^)。それは今月発売のMX-6!
 
従来型とインフレートする時間が0.5秒から0.25秒になったらしい。商品の性格上、速度は重要な要素。改良を重ねる無限電光のその姿勢には頭が下がる思いだ。
 
あとは、シリンダーの部分にもエアバッグが通っているとのこと。なるほど。。。
 
私が購入したのはライトグレー。リフレクターも豊富についていて視認性はバツグン。夜間走行にはかなりの効果を発揮するのは間違いないし、他の車から見えると言うのは大切なこと。とくに、夜間の高速道路は距離感や速度感が鈍るので、視認性が上がるというのは思っている以上に大切なのだ。
 
私はこのジャケットの中にフォースフィールドのプロテクターとホンダアクセス製のプロテクターを合わせて使用。基本的にはこれ以上のことは出来ないので、万が一の時は安心である。
 
商品が届いて実際に使ってみてまた記事にしたいと思っています(^^)
 
 
無限電光のサイトはこちら:

リフレクター・コード

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ひさしぶりにツーリング用品を購入。今まで使用していた荷物を止めるコードがヨレヨレになってきたためなのだが、ショップに行ってみると、「これいいじゃない!」という製品がたくさんあるのには驚いた。こういう商品を選んでいる時間って好きだな(^^)

それで今回私が選んだのは、リフレクター入りのもの。これって結構アイデア商品だと思う。

ジャケットにリフレクターが付いているのは最近では珍しくなくなってきているけど、実はリフレクターがついていても盲点があるのだ。

それは、後続車が自分よりちょっと離れていると、ジャケットのリフレクターが反射しないということ。もちろん、ハイビームにしていれば話は違うのだけど。

夜間は車間距離や速度の認識が昼間時に比べて確実に劣るため、「見られる」ということは非常に大切。とくに小さいオートバイは出来るだけ視認性を上げることが安全につながるのは言うまでもない。

この商品のいいところは、当然なのだが、ジャケットよりも低い位置で使用するため、反射される確率・度合いが大きいと言えること。実際、ロービームでどのぐらい反射するのかわからないけど、後続車が接近してきた場合、ジャケットよりも先に反射されることは容易に想像できる。夜間走行などで高速道路を使用するときなどは、安全に一役買うのは嬉しいこと。

升目も小さく出来ており、強度は確保できているのが確実に感じられる。実際大きな荷物に使用しても、荷崩れを起こしたことは一度もなかった。

値段も普通のコードとさほど値段が違わず、2mのコードの場合、同じメーカーから出ているものと比較しても300円しか値段が変わらないので、かなりお得感はあるかな。

夜間走行をする人にはお勧めです(^^)

防げた事故

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先日とあるコースを使用した際に、関係者から悲しい話を聞かされた。
 
そのコースでここ3か月で2度ほど一般走行中に転倒があったのだが、大変な事故になってしまったというのだ。二人とも脊椎損傷を負うほどだったのだが、一人は手術の甲斐なく死亡、もう一人は命は助かったが車いす生活となるという。悲しいことに、2人とも脊椎プロテクターは使用していなかったのである。しかも、死亡した事故のほうは、なんとミニバイクで走行中だったのである。
 
コース走行は楽しいし、峠では味わえない爽快感、達成感を得られるし、バイクを思い切ってぶん回せるため、バイクが持つ本来の性能を楽しむことができる醍醐味を味わうことができるものだ。オートバイに乗る技量も必然と上がっていくし、一度走ると本当に新しいオートバイの世界を知ることができるといっていいほどだ。
 
ただ、そこには危険が隠れていることは絶対に理解する必要がある。車いすになってしまったライダーは600ccのバイクで走行していたらしいのだが、600ccのスポーツバイクだと、200km/hなんてあっという間である。その危険性を十分に認識しなければならない。
 
私のブログで何度も触れてきたが、毎年日本のどこかのサーキットで何人も命を落としているのだ。全国紙に乗らなかったり、テレビでは流れないのであまり知られないだけなのである。
 
現在は脊椎プロテクターを装着しないと走行させないサーキットも出てきている。それは全く正しい判断だ。私は約30年間サーキットで走っている。今までに経験した骨折は優に20回は超える。1度に5か所骨折したこともある。それでも命にかかわるような重傷事故は防げてきた。それはなぜか。それは安全については決して妥協しなかったからである。
 
プロテクターをしないで走行するなんて論外である。はっきり言って走る資格なし。バイクを買う前にプロテクターを買えといいたいほどだ。30年間命を落とさずにサーキットで乗り続けてきた私として、はっきり言わせてもらう。バイクをなめるなと。サーキット走行をなめるなと。
 
メーカーにも言いたい。最近のジャケットやつなぎに使用されるのは少なくなってきたが、いまだに形だけの「スポンジ」が使われていることがある。ありえないことである。用品メーカーとしての倫理を疑う。
 
MFJも最近ようやく重い腰を上げて、プロテクターの義務化に動き出してきているが、是非「標準化」してほしいと切に願っている。標準化とはどういうことか。これは、「はい、これから胸部プロテクター使ってね、脊椎プロテクター使ってね」というのではなく、きっちりと試験を行い「このメーカーのものを使用せよ」ということなのである。そうでなければ、極端な話、段ボールでも入れておけばいいということになるからだ。
 
私はプロテクター類を選ぶ目安として、きちんと実験検証数値がだされているかどうかというところを重視している。はっきりって、数値が出ていないのはゴミと一緒。私は絶対に使用しない。
 
何度もこのブログで紹介してきているが、フォースフィールドの商品はおそらく現時点では世界最高の品質を誇っていると考えられる。第3者の検証でもメーカーが公表している数値がちゃんと確保されていることが確認できている「唯一」の製品でもあるのだ。無限電光から出ているプロテクター類もきちんと第3者で検証し、その数値を公表している数少ないメーカーである。ヘルメットメーカーだとアライだけだ。
 
私がフォースフィールドを知るきっかけとなったのは、実は私の友人が大転倒をやらかしたのだが、あれだけ体を激しく路面に打ち付けたにもかかわらず、私の目の前で歩いていたことだった。彼がフォースフィールドを使用しており、私に紹介してくれたのだが、転倒の激しさを知っている私は即購入したのだが、それ以来ずっと使用している。
 
フォースフィールドが優れているのは、普通のライディングジャケットにも取り付けられるような形状のものを販売していることだ。買った時についている既存のスポンジのプロテクターを外して、そこに挿入するだけでいいという手軽さだ。この手のものは7800円ぐらいで購入できる。
 
1万円、2万円をケチって、命を落とす、車いすになる。なんということだろう。絶対に、絶対にあってはならないことなのである。プロテクターをしていれば100%大丈夫とは言うことは出来ない。しかし、相当の確率で重大事故になることは防げるのは確実なのである。たとえ後遺症が残る怪我をしてしまったとしても、「あの時プロテクターを使っていたら」と一生悩まなくて済むのだ。悔やんでも悔やみきれない状況は決して作ってはならない。
 
これから梅雨が終わったら、走るには最高のシーズン到来となる。私は声を大にして言いたい。必ずコース走行をする場合はまずプロテクターを使用すること!
 
それからもうひとつ。一般公道を走るときも是非プロテクターを装着してください。ジャケットに装着できるタイプのものだったら、胸部と脊椎用のもので合わせて15000円ぐらいで購入できるはず。これで確実にリスクは減らせるのです。
 
一人でも多くのライダーがその重要性を理解し、使ってくれることを切に願います。

フォースフィールドのサイトはこちら:
http://www.respro-jp.com/forcefield_index.html
 
 

 

安全規格と企業責任

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プロテクターの安全規格について記事をアップしたことに関連して、今日はヘルメットの規格について話をしたと思います。
 
実はこの記事を書くきっかけになったヘルメットがあります。それはOGKのエアロブレード・3。モーターサイクルショーなどでは随分と好評だったようなのだが、私もショップで手に取ってみて本当に驚いた。なぜなら想像以上に軽かったからである。
 
彼らが発表している数値は私のSサイズで1320g。これは軽い。アライのRX-7でも1500gちょっとある。実に200g以上軽いのである。実際にかぶってみると、異次元といってもいいほど軽い。
 
ヘルメットの軽さは実はテストライダーにとって非常に大切な意味を持っている。というのは、転倒した際に首にかかる負担が大きく影響するからなのである。頭を路面に打たなくても、首に大きく衝撃がかかり負担がかかるのは想像に難くない。多くのテストライダーやプロライダーは軽いむち打ちに年中悩まされている。ヘルメットが軽ければ軽いほどいいのだ。
 
ただし、問題がある。そう、それは安全規格なのである。ヘルメットを選ぶ基準としておなじみのSNELL規格がある。最近はヨーロッパでは独自の規格が浸透しつつあるにせよ、SNELL規格が世界のスタンダードになっているのは間違いなく、ヘルメットの安全を語るうえで重要な要素となっている。
 
OGKが発売したこのヘルメットの規格はSG規格だ。私は素直に思った。「SG規格ってなんだよ」。
 
もちろん、SG規格というのは漠然と理解はしているが、どんなことをしているのかわからない。いろいろと調べてはみたが、いくつかあるJIS規格と何年か前に統合しているらしいが、複雑すぎてよくわからない部分がある。それにSG規格なるものがどういう基準でテストをしているのかどこにも記述されていないのである。OGKのサイトにもこのことには触れられていない。これは私は大問題だと思っている。メーカーとしての責任の所在が感じられないとまで思っている。
 
アライヘルメットはどのようなテストを行っているか、数値を上げて公表している。購入するヘルメットには小冊子がついていて、そこにSNELL規格、JIS規格、そしてアライ規格の比較がなされている。自社製品に自信がある表れだし、製品に対しての責任を感じる。これらはアライヘルメットのウエブサイトでも公表されている。
 
対してOGKのヘルメットはどうか。軽いのはいい。じゃあ、安全性はどうなのかということなのだ。OGKのサイトでは安全についてOGKの姿勢について能書きを垂れているページがあるが、正直数値が公表されていなければ意味がないのと同じ。サイトには自社テストを行っていると記載されているが、そんなの当り前ではないか。前回のプロテクターの記事でも触れたけど、実験結果の数値が公表されていなければゴミと一緒なのである。私はこの哲学をずっと守ってきて今まで死なずに来ていると信じている。
 
アライのヘルメットの小冊子の中ではJIS規格との比較がなされているが、JIS規格が考えていた以上に厳しいテストをしているのには驚いたが、それでもSNELL規格には及ばない。OGKがSG規格を通していることで満足し、それで安全性が確保されていると考えているのならば、SG規格がSNELL規格と比較してもどれだけ安全なのかを説明してほしい。実際問題、JIS規格やSG規格でも大丈夫なのか。そこが核心部分なのである。
 
「サーキットを走らなければSNELLはいらない」という考え方は絶対に賛同できない。一般道路でも、車と正面衝突した場合、お互いが50km/hだった場合、その衝撃力は100km/hになるのだ。サーキットはスピードは確かに高いが、100km/hで転倒しても、その速度で路面に向かってぶつかるのではないし、変な障害物とぶつかる可能性は極めて低い。ところが、一般道路では、ありとあらゆるものがある。車の角にでも頭をぶつけたらどうなるのか。縁石の縁に頭をぶつけたらどうなるのか。ガードレースに突っ込むケースもある。考えただけでもぞっとする。むしろ、サーキットより公道のほうがSNELL規格が向いているのではないかとも思うほどである。
 
SNELL規格を通すにはどうしても重量が増えるらしい。それはなぜなのか。貫通試験が年々厳しくなってきているが、そのテストをクリアするための重量増なのか。そうであれば、衝撃吸収についてはSG規格でも大丈夫という見解なのか。私はこれらの質問に対する答えをメーカーが公表する義務があると思っている。
 
私が気になっているX-Lite社のX-802はOGKのヘルメットより軽い重量でSNELL規格を通っている。この差はなんなのか。SNELL規格を通すとヘルメットの値段がかなり上がるらしい。ショウエイは最上級モデル以外はSNELLを通していないが、これは価格を抑えるためだと聞いている。おそらく本当のことだと思う。SNELL規格は通るけど、理由があって通していないというのならまだいい。しかし、SG規格で安全ですよというような見解にとれるOGKの言い方はどうなのか。何度も言うが、能書きはいらない。数値がすべてなのである。
 
私は決してOGKを非難しているのではない。ただ、ユーザーの命を左右しかねない製品を扱う姿勢として、あまりにもお粗末ではないかと思うのだ。SG規格の説明から逃げているとしか思えないのである。使ってみたいと思ったヘルメットだからこそ、厳しいことを言わせてもらっているが、私は再度問いたい。
 
「SG規格ってなんだよ」。

OGKに電話してみました

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多くの方からコメントをいただきましたOGKのヘルメットの記事ですが、詳しく知るためにOGKに電話してみました。質問内容は「エアロブレードはSNELL規格を取得していないがそれはなぜか」。OKG側からの回答は担当者の言葉を忠実に再現しています。
 
OKGの回答は意外だったのだが、「レースモデルではなく、ツーリングモデルとして開発しているので、あえて取得していない。初めから取ることを目的としてないし、取得することを目的として開発されていない」とのことでした。
 
そこで私は質問を変え、「エアロブレードはSNELL規格を通りますか?」と聞いたところ、とんでもない答えが。
 
「通るか通らないのかチェックしていない」
 
これには私も仰天。「だって、社内でテストしているんですよね?テストしていれば通るか通らないかわかりますよね?」と問いただすと、担当者は、「確かにそうなんですけど。。。」。確かにそうなんですけどじゃないだろうって。
 
担当者は言葉に詰まって、初めから取ることを目的としていないので。。。と繰り返すばかり。
 
大丈夫か、この会社?どんな姿勢で人の命にかかわる物作りをしているんだ?
 
SNELL規格に通るかどうかの数値はわかっているはずだ。社内テストをしているのだったらわかるはず。というか、じゃあ、どうやってSG規格を取得したのだろうか?SG規格を取得した時の数値を当てはめればいいじゃないか。設計目標値もないのか?この会社絶対ありえない。
 
私はタイヤメーカーに勤めているが、タイヤも命に係わるものだけあって、かなり厳しいテストを行っている。海外で事故があれば会社が傾くような賠償金や罰金が科せられるし、人の命を奪いかねない製品なのだ。タイヤメーカーはそこを十分に理解し、日々、開発・研究にいそしんでいるのだ。不良率は0.01%ですらない。それに比べると、なんだこの会社は?
 
このヘルメットを買ってしまった人には申し訳ないけど、私は絶対に使用しない。人の命を軽視している会社と言わざるを得ない。いつまでたっても3流ヘルメットメーカーなんだろうと思う。おそらく10年後も同じ物作っているのだろうな。
 
それに、私の記事の中でも触れたけど、ツーリングモデルだからSNELLはいらないという考え方は間違い。ツーリングモデルだからこそ、安全が最大限確保される製品が必要なのではないでしょうか。公道で事故が発生する条件を考えれば、サーキット走行よりシビアな時が多いと考えています。サーキットで100km/hで転倒するのと、公道で100km/hで転倒するのと、どちらを選びますか?私は50km/hでも公道で事故を起こすのはリスクがあると考えています。
 
何人かの方からコメントいただきましたが、最近は反論意見でも丁寧にコメントしていただく人が増えたのでうれしく思っています。こういうのって、大切ですよね(^^)。
 
まず、近寄回王道さんへの回答ですが、初めからSNELLありきとなっているとのことについては、それが間違っているとは思っていません。実質SNELL規格が世界的にみても最高レベルの規格になっているからですし、世界中の現存するヘルメット規格がSNELLをもとに作られているという事実も無視できません。いろいろといわれていることもあるようですが、基本的にはきちんとした理論に裏付けされた規格の制定がされていれば、それでよいのではないでしょうか。
 
アライのビジネス戦略についても間違っているとは思いません。だって、同じ値段だったら絶対SG規格よりSNELL規格のものを買いますよね?これは商売上仕方がないと思います。逆に、何十年も前に日本のパイオニア的存在としてSNELL規格を追い、そして追い越したという姿勢は会社のブランド確立に大きく影響したと思っています。アライ規格は残念ながら公的な規格ではなく、レースに対応するにはSNELL規格が求められるわけですが、別にアライヘルメットがSNELL規格を取得するのをやめましたと言ったところで売り上げは下がらないと思います。
 
ジェットヘルメットについての整合性についてですが、おっしゃることは確かにわからなくはないのですが、ジェットヘル=絶対に危険ということではないかと思います。もちろん、安全性の差はあるとは認識していますが(^^)
 
SG規格の説明に関してですが、これは間違いなくメーカーに説明責任があります。命にかかわる製造業に携わっているものとしては当然のことです。私はタイヤメーカーに勤めていますが、「わからないことがあればJATMAを見ろや」とは口が裂けても言えません。JATMAなんか関係者しか見ないですからね。SG規格も同様で、関係者なら簡単に何をやっているかわかるでしょうが、一般ユーザーはおそらく一生目にすることはないと思います。SG規格で安全と公言するのなら、きちんとどのようなテストをしているのか説明義務があると考えています。それをユーザーに求めるのは間違いだと考えておりますがいかがでしょうか。
 
それと、正面衝突の記述の件で123さんからコメントがありましたが、正確には質量のことなどを加味しなければなりませんが、TTTさんがフォローしていただいているように、双方が50km/hで正面衝突するのと、100km/hで壁に激突するのは同等ということを言いたかったのです。TTTさん、ありがとうございました(^^)
 
話が長くなりましたが、私にとってもSG規格について考えるいい機会になりました。たとえSG規格でも十分だとしても、OGKのヘルメットだけは絶対使わないけどね。
 

OKGとSNELL規格とSG規格への見解

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いろいろなコメントをいただきましたが、今回も反論されるほとんどの方も丁寧にコメントしていただいたのでうれしく思います。
 
さて、今回のやり取りについての私の見解について納得できない方がいらっしゃるようですが、命にかかわる物を作っている同じ製造業につくものとしてはやはり「おかしい」と言わざるを得ないのです。
 
それでは、今回のやり取りを、タイヤメーカーに質問する形でシュミレーションしてみましょう。
 
質問者:「御社の○○というタイヤは、スピードシンボルがHレンジになっているのですが、なぜZレンジを取得していないのでしょうか」
 
タイヤメーカー:「Hレンジを開発目的としているので、Zレンジは初めから取ることも目的としていないし、そのつもりもありません」
 
質問者:「じゃあ、その○○というタイヤはZレンジは通るのですか?」
 
タイヤメーカー:「通るか通らないかチェックしていないのでわかりません」
 
という、どう考えてもふざけた回答になるのだが、そんなことはありえない。ちなみにこの質問は、実際にタイヤメーカーによく寄せられる質問でもあります。
 
OGKははっきりと最初からツーリングモデルとしての開発意識を持っている。つまり、その時点でSNELL規格とSG規格のどちらにするか選択をしているということになります。当たり前ですが、彼らは両方の規格の必要要件を知っているわけですが、自社サイトでも明確に「社内テストを行っている」と公言しています。SNELL規格が眼中にないというのは構いません。しかし、SG規格もJIS規格もつまるところ、SNELLと非常に似たようなテストをしているわけです。社内テストを行っているのなら、最低限でもSG規格に通るか通らないかのデーターは必ずあるわけで、なければ何のテストをしているのかという矛盾を露呈することになるのです。
 
おまけに、エアロブレード・3は全く新しく作ったヘルメット。どこまで強度が確保されているのか、SNELL規格以前に、SG規格が通るほどの強度があるかどうか調べていないはずがない。本当にしていないというのなら、試験・検査の定義そのものがわかっていないと言わざるを得ないのです。サイトでは「厳しい衝撃吸収試験を繰り返し行い」と明言しているが、「厳しい」ってなんですかね?「繰り返し」何やっているのでしょうね?
 
 zza*ahi*as*i さんのコメントの返事にもなりますが、確かに、アライでもショウエイでもSNELL規格が通っていないモデルがありますが、100%、そのモデルがSNELLに通るか通らないか彼らは自社内テストによって把握してるはずです。そのうえで販売しているわけですし、間違っても「わからない」で販売しているのではありませんから、同等に扱うのは違うと言わざるを得ません。ましてや、私の質問に対して「確かにそうなんですが。。。」と答えていることからも、日常的にテストをしているか疑念がわくわけです。
 
また、coi**i10さんがコメントされているように、私はSNELL規格を強制しているわけではないのです。SG規格との性能差について明確に提示する必要があると言っているのです。ですから、SHOEIミドルレンジ使用者さんがコメントされていることは申し訳ないのですが、見当違いということになります。また、私はSNELLが完ぺきとは一言も言っていません。あくまでのSG規格との性能差がどれだけ安全性に影響を与えるのかということを追求し、言及していることをご理解いただきたいと思っています。ただ、現状のSNELLの試験内容を見ますと、SG、JIS規格より衝撃吸収や貫通試験に関しては高いレベルで求められているのは事実ですので、SNELL規格が比較対象となるわけなのです。シャープに関しては、日本で認知されておらず、またその製品がほとんど流通していない現状を考えますと、やはり日本で買えるヘルメットの基準としてはSNELL、SG、JISとなるかと思います。
 
これはゆきちさんのコメントの返事となりますが、私はSG規格を否定しているのではありません。詳しくはこの記事の中でも触れていますが、誤解されるといけないので明記しておきます。また、実は今回はOGKの名前を出すつもりはなく、SG規格について記事を書くつもりだったのですが、あまりにもふざけた対応だったので名前を出したわけです。今回の対応は矛盾に満ちているだけでなく、不誠実極まりないと判断しています。命にかかわるものを作っている製造業に従事している者なら、看過出来ないことでもあるのです。
 
狂頭さんの気遣いあるコメントありがとうございます(^^)。反論も私は基本的には大歓迎ですので、どんどんどうぞ(笑)!MotoGPの話ですが、これは基本的にMotoGP自体がもともとヨーロッパのレースで、SNELLがアメリカの規格だからの一言に尽きます。欧州とアメリカでは当然ながら考え方も違いますし、ヨーロッパ製品がアメリカの規格を通すのはいろんな意味で無理がありますので、欧州の規格において、レース参戦が認められています。私自身もSG規格で意外(?)に実用面では問題がないのなら、SG規格でもいいと考えてはいますが、先に触れましたように、どのぐらい性能差があるのかが非常に気になるわけです。これも先に触れましたが、日本では欧州の規格では作られていませんし、物も出回っていませんので、結果的にSNELL規格が比較対象になっているので、SNELLありき、というわけではないことをご理解いただけたらと思います(^^)
 
hornetさんのコメントですが、欧州の規格とSNELLの規格、どちらが良いのかは、人体実験でしかわからないと言われています。これもあと10年もすればまたいろいろと分かってくるのではないかと思っています。Z-6の件は正直わかりません。ただ、国際選手権ですので、Z-6を欧州で購入し、現地で認められている規格なら使用はOKになると思います。
 
フルフェイスさんのコメントですが、MFJはFIM公認の国際格式のレースではSNELL規格でないと認証されません。JIS規格では貫通試験の追加テストを受けなければ、MFJ公認の国内レースでも認証されません。MFJだから安全というのではなく、あくまでも「規格」の内容だと思っています。
 
何人かの方から企業責任を問うのは言い過ぎという意見がありましたが、命を守るヘルメットを作る企業には当然企業責任が発生します。なかったら何でもありです。少し前に問題になった耐震構造についても同じことが言えます。人の命にかかわるものを作るものは、責任の所在が求められるは当然のことです。何でもアリだったら、完全な抜き打ち検査出ない限り、いくらでも操作できます。その検査の時だけ、ちゃんとしたものを提出すればいいわけですから。テストは全品検査ではないのですから、いくらでもごまかせるのです。そこに製造業者としての社会的信用問題につながるのだと考えています。バカでかいタグで「ビックバイクもOK」とやるのが品質の保証ではないと思います。
 
さて、冒頭に記述したタイヤメーカーとのやり取りですが、きちんとした回答はこうなります。
 
「Hレンジでも大体の製品はZレンジも通ります。ベンチのテスト結果でも確認し、把握しています。タイヤのコストを下げ、よりお求めやすい価格で提供するためにHレンジとしています。Zレンジとするにはより多くの時間とお金がかかるからです。また、そうすることで、ユーザーの方により多くの選択肢を提供する結果にもなるからです。サーキットでも300km/hが出るのはほんの数秒ですし、200km/hで巡航する環境も日本にはありませんので、Hレンジで十分な性能を確保していますので、安心してお使いください。」

今回のOGKに関する記事は、OGKを糾弾しているような内容になってしまっているけど、同じ命を預かる物を作る業界に従事している者として言いたいのは、もし、OGKがSG規格でも十分と考えているのなら、堂々とそう言えばいいのである。「うちの会社はSG規格で世界一のヘルメットを作ります」。それでいいじゃないか。SNELL規格を通るか通らないかわからないって、それは仕事していないとの同じでしょ。何が信用を生むのか真剣に考えるべし。
 
その他、直接お返事できなかった方も、記事を持って返答とさせていただきます(^^)

 

OGKへの対応について

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このpitts_driver、ちょっと考えてみた。多くの方からコメントをいただいたOGKヘルメットの記事の件である。確かにOGKの対応はよくなかった。これは私の意見に反論がある人でもそう言及している場合が多いほどである。本人が特定されるのは私の本意ではないので担当者の名前は出さないが、「お前がそういうこと言っちゃダメだろ」という部署から出てきた人間の対応であったのだ。
 
しかし、である。それでも人は誰でも、「今日はどうしちゃったんだろう」みたいな日はあるだろう。私だってある。もしかしたら彼は、食べたかった昼食が食べれなかったのかもしれない(電話したのがお昼後だった)。大好きなAKBのコンサートのチケットが入手できなかったのかもしれない。sak*325* さんのコメントで知ったのだが、モーターサイクルショーでタイヤメーカーの社員のとんでもない対応があったという。プロフェッショナルな姿勢に欠ける社員がその会社の全部というわけではないだろう。
 
私は匿名でこのブログをしているが、やっていることは正しいと信じてはいるが、OGKが私に対して直接反論する機会を持ちえないということを考えれば、また、だれでも間違いはあるということを考えれば、今回名指しでOGKの名前を出して批判したことに対しては思うことがある。不愉快なコメントもあるが、全部そういうのに限ってブログを開設していない匿名のものだ。私も匿名でやっている以上、少し考えなければならないという思いに至った。
 
OGKに対して、SG規格を中心に聞きたいことを纏め、再度話をしようと考えています。その時はちゃんと自分のことを名乗るつもり。担当者さん、次はお願いしますよ。。。
 
聞きたいことはたくさんあるのだけど、現時点では以下の通りの感じかな。
 
SNELL規格を取得していない、SG規格のみのヘルメットについて、ポイントは以下の通りと考えています。
 
一番のポイントは、なぜSNELL規格ではないのかということ。これはショウエイなどがやっているように、流通の問題なのか。海外では規格を通すが、国内ではコストを下げるためにあえてSG規格のみにしているのか。それがポイントである。
 
また、SNELL規格というものが存在する以上、つねにSG規格の合理性、安全性が問われるのは間違いなく、当然セールスをするうえで、一番大切なポイントともいえる。たとえば、SG規格は通っているが、SNELL規格に近いレベルまで来ている、もしくは、SNELLは通らないが、海外のDOTやCEC規格は通るのか。いくら日本国内ではSG規格といえども、その製品の品質を証明する方法はほかにもあるはずなのである。間違っても「通るか通らないかわからない」という姿勢では絶対に信用は勝ち取ることはできない。まずはその辺について質してみたい。
 
エアロブレード・3は超軽量を売りにしている。当然目が肥えているユーザーは、SNELL規格を引合いにだし、軽量化をすることによって犠牲になっている部分はないのか、という疑念は必ずもつだろうし、OGKとしても当事者としてその辺の事情はよくしっているはずであるから、その辺の説明は求めたい。たとえば、SNELLの貫通テストには届かないけど、ほかの衝撃吸収テストでは遜色ないレベルに仕上がっているとか、どのように軽量化を図り、安全性の両立はどの量に確保されているのか。その際にはきちんと数値で示してもらう必要があるのは言うまでもないが、そうすることによって製品への理解が深まり、信用も培えると思うのだ。
 
SG規格ギリギリでやっているのか。それとも、もっと高いレベルを求めてやっているのか。なんどもいうが、そのヘルメットがSNELL規格やSG規格に対してどのような位置づけにあるのか、その性能差についてきちんと説明できればSG規格だろうが、それでいいのである。
 
エアロブレード・3は全く新しいヘルメットだ。あらゆる方向でテストをしているのは間違いないのだ。100%断言する。絶対に彼らはSG規格のみでテストしていないはず。もし、SG規格のみでやっているというのら、残念ながら、それこそ本当に救いようのない会社ということだ。時間とお金をかけて得ているデーターをもっと有効に活用するべきだと考えています。
 
OGKはアライヘルメットやショウエイを追う立場のメーカー。いただいたコメントでもあったが、今まで蔓延っていたホームセンターなどで売っている安物のヘルメットを駆逐する可能性があるヘルメットになるうる製品だ。そして命にかかわる製品づくりに携わっているという認識があれば、今回のような対応はなかったと思う。本当にOGKには申し訳ないが、あのような対応は許されない。
 
考えを纏めて再度機会を見てOGKに連絡しようと思っています(^^)
 

 

各種安全規格に対しての見解

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いやあ、週末に寄せられたコメントの数にびっくり。。。いろいろな考え方があるんだなあと思うと同時に、もっと土・日は楽しいことしようぜ!と思いました(笑)。
 
前回の記事で終わりにしようと思ったのだけど、反響が大きいゆえ、ほっておくわけにはいかないと思い、再度要点を纏めてみたいと思います。
 
まず、SNELL規格がSG規格より優れているのは疑いの余地はありません。優れているという定義は主に衝撃吸収においてです。より高い位置より落下させ、より高い衝撃吸収能力を求められているからです。同じ頭を打つのなら、衝撃吸収能力が高いほうがいいのはお分かりになると思います。この概念が間違っていないかどうか、私はSG規格を制定している一般財団法人製品安全規格協会に電話をして確認しています。また、この考え方が正しいことは後述しますが、これに異を唱えるのは詭弁です。
 
今回、私が記事の中で触れて問題視しているのは、OGKがほかの製品でSNELL規格を出していながら、もう片方ではSG規格としている。それはなぜなのか。実用性としてSG規格で実際十分という判断なのかどうか。実際SNELL規格を通すには重量増は避けられないと言われているから、超軽量を売りにしているヘルメットだからこそ、そういう疑問がわいてくるわけです。つまり、私が言いたいのは、軽さを追求するために、どこかが犠牲になっているのではないかということなのです。犠牲になったとしても、そこが納得できる範囲であるのなら、それでいいとも思っているのです。
 
貫通試験もSNELLはSG規格よりはるかに厳しいです。ヘルメットにものが突き刺さっている写真を見たことがありますでしょうか?私は何回かあります。実際に見たこともあります。そういうのを見ると、SG規格で大丈夫なのか、SG規格を通っているとしても、それはぎりぎりで通っているのか、それとも、もっと高いレベルで余裕を持って通っているか、そういうことが知りたくなるのです。しかもこのエアロブレード・3、MFJからも認証を受けておらず、これは貫通試験がMFJが要求している高さから1mも低いテストしか合格していないということを意味しているのです。そこに不安が生まれるのです。「私としては」、です。不安に思わないというのなら結構じゃないですか。不安に思っている私の考えを批判するのは見当違いというものなのです。私の頭ですから。
 
ここである数値について話をしましょう。ECE規格についてです。ECE22-05というヘルメット規格が欧州にあります。これ以外にヘルメット規格があるのかどうか調査中ですが、欧州ではこの規格があるかないかが重要になっています。この規格はヘルメットの落下試験ではSNELL規格より若干低い位置で行っていることがわかっています。21㎝の差のようですが。SG規格とは58㎝差があります。私が調べていく中で、ECE22-05規格を通っている製品でも、その衝撃吸収力の差が製品によって1.8倍も生じているということなのです。実に2倍近くです。この差は決して小さいとは言えず、私は生死の分かれ目になるのではないかと考えているのです。事故を起こすのなら、やはり衝撃吸収能力が1.8倍のものを使用したいものです。同じ値段なら、みなさん、どちらを使いますか?それとも、規格ギリギリのを使いますか?私がSNELL規格とSG規格の性能差について何度も言及しているのはここが気になるからなのです。
 
製造業に従事していないと、なかなか理解できない部分でもありますので、いろいろな批判もあったかと思いますが、SNELL規格とSG規格はテスト内容が違うから、そんなのわかるはずないという意見が多数ありましたが、全く違うテストをしているわけではありません。それに、これは理数系の人ならすぐわかりますが、たとえSG規格のテストだけをしていても、ヘルメットに受ける衝撃吸収力を表す物理学的単位から簡単に計算し推測ができるのです。また、比較すらそんなことすらやる必要がないというような意見もありましたが、果たしてそうでしょうか。ヘルメットは命を守るものです。安全性についてはどこまでも突き詰めていくのが大切なのは言うまでもなく、ましてやそういう製品を作っているのなら、その責任は決して軽くはありません。もし、OGKが試験によって得たデータを比較検証すらしていないというのなら、私はそういう姿勢のメーカーはいやだと言っているのです。SG規格さえ通っていればいいじゃないかという意見の方がいらっしゃいますが、私の意見に全力で反対意見をするアツイ方が多いようですが、それなら別に単にSG規格製品を使えばいいだけのことで、ムキになるほどのことではないと思います。私は安全に対する提議を行っているのであって、SG規格を否定しているのではないのです。
 
OGKははっきりと、「ツーリングモデルだからSG規格」と明言しています。つまり、その時点でSNELL規格とSG規格の差について理解しているということでもあります。ということは、開発するときに、どこに目標数値を置くかという設定がなされている証左なのですが、当然ですが、SG規格ギリギリの数値で設定するバカはいません。
 
最初からSNELL規格を取ることを目的としていないから取っていないというOGKの見解について、それが当然という意見も多くありましたが、それは安全規格が付随する製品を作るうえではありえないのです。ましてやこのエアロブレード・3は全く新しい帽体を使用しています。様々な角度から試験が行われているはずなのです。gcm_030317さんがうまく表現していただいていますが、開発者の意識の問題でもあり、安全規格に対する会社の理念の問題でもあるだけでなく、高い目標値を設定しないと、通るものも通らないのです。その高い目標値がSNELLである必要もありません。SG規格しか眼中になくそれだけを開発目的として設計したとしても、先ほど言いましたように、SG規格ギリギリの設定でやっていることはないということなのです。
 
現政権が行った仕分け作業で世の中の開発に従事する人間を敵に回した名言が発せられました。「2位じゃだめなんですか?」。みなさんも覚えていらっしゃると思います。開発に従事する人間からすると、1位を目指さなければ、2位にもなれないのが現実でしょう。これと似たようなことなのです。
 
何人かのコメントで、サーキットで転倒したけどSG規格物でも大丈夫だったとありましたが、サーキットで100km/hで転倒しても、なにもそのベロシティで路面に向かって衝突しているわけではないのです。しかし、公道では、正面衝突の場合や壁などにぶつかった場合、瞬間的に静止状態になる場合など、受ける衝撃はすさまじいものになるという現実があるということを私は記事の中で言及しているのです。OGKはツーリングモデルだからSG規格と言っていますが、ここが私が問題視している所以でもあります。何度も言いますが、SG規格がダメとは言っていないのです。あくまでもOGKの考え方そのものについて疑問を抱いているのです。ここはご理解いただきたい部分でもあります。
 
法定速度が存在する公道上での使用で、人間の体格や交通状況や速度が変わらないのに規格が厳しくなる意味なんてない、という意見がありましたが、それは違います。日進月歩という言葉がありますように、技術革新は常に必要なのです。そしてそこからより高い安全性が確保されるのです。いい例が車です。今の車の安全性能は一昔に比べかなり進歩しています。規格を厳しくする必要がないというのなら、30年前の技術で作られた車やヘルメットで十分ですよね?30年前の設計思想で作られた命にかかわるものを使われるのでしょうか?私はいやだなあ。
 
あ、そうそう。SNELL危険説、SNELL社員暴露説、アライヘルメット側頭部が弱いことを認める発言説について書かれている方が何人かいました。それらは2chに掲載されているとのことですが、あそこに書かれていることをもとに議論するのですか?あなたは会社で仕事をするとき、「2chでそう言っていました」と上司に意見するのでしょうか。ありえないですよね。2次資料はゴミです。これは常識です。ましてや2chでは話になりません。
 
話が前後しますが、今回調べていく中で思ったことがあります。これは以前から感じていたことではあるのですが、それはヘルメットの重さです。ヘルメットの重さは軽いものと重いものでは500gの差があるのですが、500gはかなりです。3mからヘルメットを落下させた場合、その物理学的差はヘルメットの自重だけでかなりのものになります。同じモデルでサイズ違いで200gぐらいの違いがあるヘルメットでどのぐらい衝撃吸収力に差が出るのか大変興味深いところです。XSサイズとXLサイズとでは同じSNELL規格やSG規格を通っていても、その衝撃吸収力に差が出ているとの推測しています。
 
もう少しこの件については掘り下げて調べるつもりです。ECE22-05の詳細、SG規格とSNELL規格の性能差が実際どのぐらいあるのかどうかの問題、ヘルメット重量が与える影響と軽量化にあたって生じる規格取得における問題点、いろいろと調べてみるつもりです(^^)
 
最後に。お前は上から目線でいったい何様だ、という意見を散見しましたが、そんなの俺様、じゃなかった、「お客様」に決まってるじゃん(笑)。エアロブレード・3がいいな、使ってみたいなと思ってOGKに電話したのにあの対応。一人の客として「バカにしてんのかこの会社」と思ったわけです。OGKにはそれでも紳士的に話をしましたけど。
 
私とOGKの関係はただそれだけのこと。商売的に言えば、お互いの利害関係が一致しなかったということになるだけなのです。
 
 
 
 
 
 

Moto Guzzi V7 Racer

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先日ついにMoto Guzzi V7 Racerに乗る機会を得たので、そのことを記事にしたいと思います(^^)

このバイクはかなり気に入っていて、ZZR1400が出たとき以来、「欲しいなあ」と思ったバイク。眺めているだけで満足しちゃいそうなスタイリングである。

試乗する前にスペックを見てみると、気になる部分が。。。そう、馬力が40馬力しかないのである。。。750ccもあるのに。。。なんでだ?高速道路は大丈夫だろうか、白布峠は越せるだろうか等と考えてしまう。まあ、それを差し引いても魅力的なデザインなのは間違いなく、試乗出来る日を指折り数えて待っていた。

当日は雨が降り出しそうな天気だったけど、なんとか試乗できることに。試乗をさせてくれたのは某大手&老舗ディーラー。高級バイクが勢ぞろいしているショールームは圧巻だ。

まあ、走り出してみると、やっぱり40馬力は40馬力。常にもわっーという感じではあるが、街中を走ったり、ツーリングをする分には全然問題なさそう。エンジンもFI仕様なので、山道でもそこそこいけそうな雰囲気ではあるが、ちょっと心配だな(笑)。一度走ってみたいなあ。

細かなつくりは良く出来ていて、ブレーキも良く効くし、タイヤとホイールのバランスもすごくいいのが印象的だった。フレーム剛性もエンジンのマウントの位置に対して絶妙なものになっていて、とにかくバイクの挙動がすごくライダーに伝わるつくりになっている。これっていまどきのバイクにはなかなかないのですごく新鮮。

ハンドル位置やシートの高さも私の身長にはぴったり。セパハンなんだけど、ずっと乗っていても手が痛くはならないポジション。これは嬉しいかな。ハンドルの切れ角も結構あって、Uターンもすごく楽なんだな。しかも、かなりタイトにターンできる。これいいなあ、あれいいなあの連続!このバイクいい!

街中を試乗していても、注目度バツグン。このバイクなかなか走ってないしね。車のドライバーも随分と信号待ちなんかでも見ていたりしていたけど、こういうのは嬉しいかな。

ただ、高速道路は厳しそう。今度高速道路でも走らせてくれるというので楽しみにしているのだけど、せめて60馬力ぐらいあったらよかったのに。なんで40馬力なのかなあ。182kgの車格にこの重量は正直余裕があるとはいえないけど、でも、それ以上の愉しみ方があるのは間違いないと感じるかな。

このバイク120万円するのだけど、実は海外では80万円ぐらいで売られているもの。なんで日本に来るとこうなっちゃうのかなあ。40万円はいくらなんでも上乗せしすぎ。車体価格の50%だからね。

それでも、このバイクは所有する悦びはあるかな。整備するのもすごく楽しくなりそうだし、眺めているだけでもなんか嬉しくなっちゃう感じ。このバイク欲しい!






チューブレスタイヤとチューブの関係

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mud*pe*dさんから質問がありましたのでお答えいたします。
 
質問内容は、「DucatiのGT1000に乗っているのですが、スポークホイールのためチューブタイヤとなっています。このサイズでチューブタイヤは選択肢が無いに等しく、Pirelli Phantom か Michelin Pilot Classic しかありません。実際は既にいずれも廃番になっているようです。そこで、チューブレスタイヤにチューブを入れて使用しちゃおうかと思っているのですが、やはりこれは問題のある使い方でしょうか。」
 
実はこの質問、よくタイヤメーカーに寄せられる質問でもあるのですが、このブログでは今までなかったので記事にしたいと思います(^^)
 
チューブレス仕様のタイヤにチューブを使用する。。。実はこれ、凄く微妙な問題でもあるんです。
 
チューブレスタイヤの「内側」を見ていただくとよくわかるのですが、構造上ツルツルではなく、放射線状のものが凹凸状になっているのが見受けられます。実はこれがチューブと干渉し、チューブに「クラック」を発生させてしまう事がわかっているのです。
 
しかしながら、必ず発生するというものでもなく、使用状況によってもそのクラックの発生具合が違ってくることもメーカーのテストなどによって判明しております。
 
ストップアンドゴーが多い街中を日常的に使用する場合などはそのクラックが発生する確率が高くなる傾向にあり、郊外を走る場合などは逆に低くなります。実際問題としてはクラックが起きる確率は高いと言えるものではないのですが、高速道路で万が一、チューブにクラックが発生したら大変なことになりかねないので、その判断につきましては慎重にならなければならないというのが正直なところです。
 
このようなことから、タイヤメーカーとしては、チューブレスタイヤにチューブを使用することに関しては「推奨しない」という見解としております。
 

フォースフィールドの効果

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実は先日、結構な速度で転倒。背中からもろ路面に落ちるという事態を経験することになった。そう、フォースフィールドの効果を身をもって知ることになったのである。
 
状況的には160km/hぐらいから減速しながら左コーナーに入っていくというものだったのだが、転倒時の速度は約100km/h。兆候なくいきなりリヤタイヤが滑って転倒。バイクから落ちるようにして背中を路面にたたきつける結果となった。
 
私は今まで約30年間ほどサーキットを走り続けている。転倒も数多く経験しており、どのような転倒でどのような怪我やダメージがあるかわかるようになっている。
 
普通、背中からモロ落ちて路面にたたきつけるようなことになると、呼吸が出来なくなるような痛みが襲う。意外かもしれないが、速度によってはろっ骨も骨折する。実際、私は60km/hぐらいで転倒して背中を強打した時にろっ骨を骨折した経験がある。
 
しかしである。転倒直後、私は何事もなく立ち上がることが出来たのである。これには私も、決して大げさでなく、転倒したことさえなかったような感じに本当に驚いた。まさに「なんじゃこれ」だったのである。30年間の経験を持ってしても初めてのことであったほど、フォースフィールドの衝撃吸収力はすさまじかった。
 
私が使用しているのは、バックプロテクターSub Pro4という製品。これはかなり分厚いのだが、この厚さはちょっとと言う人には薄いタイプの製品もあるし、ジャケットの中に直接挿入して使える製品もある。
 
私がこのSub Pro4が気に入っているのは、分厚くていかにも衝撃吸収力が高そうなことと、尾てい骨までカバーしていること。範囲が広いということは安心につながる。実際今回、背中と腰を文字通り強打しているが、何事もなかったように直後に立ち上がることが出来ている。
 
何度もこのブログで記事にしているが、コース走行ではバックプロテクターは必須である。スポンジ程度のものは論外。ちょっと前の記事でも触れているが、最近、脊髄損傷に伴う死亡事故や重大な後遺症が残る事故が立て続けに起きている。
 
私が使っているもので2万円程度。ジャケットに挿入できるタイプのもので8000円程度。この金額で死んでしまったり、車いすになってしまうリスクが格段に下がるのだ。
 
もちろん、コース走行しなくとも、街乗りやツーリングしかしない人も是非使用してほしい。Sub Pro4のようなものでなくても、簡単にジャケットに挿入できるタイプもあるし、胸部プロテクターも薄くてライディングの邪魔にはならない。ちなみに、私はレースライト・チェスト・プロテクターを仕事でもプライベートでも使用しています。
 
まだまだバイクシーズンは続くけど、少しでも多くの人にプロテクターの重要性を理解してもらえればと思っています。
 
 
フォースフィールドのサイトはこちら:

ついに。。。

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出会いがあれば、別れがある。。。会者定離である。


実は、長年大事にしていたZX-10をついに手放すことにしたのである。

本当に大切に長い間のってきたZX-10ではあるが、23年前に製造されたバイクだけあって、かなりガタがきている。一番の問題点はエンジン。ギア抜けもひどくなり、何度下りの峠で怖い思いをしたことか。5500rpm以上回すと手が痺れるほど振動が発生し、ついには、エンジンをマウントしているシャフトが折れるアクシデントも発生。また、低速域では安定せず、いつエンストしてもおかしいような感じ。

前後サスも抜け気味。ブレーキもローターが限界。ブレーキング時に相当な振動を発生するようになった。

こんな調子なので、乗っていて非常に疲れる乗り物になってしまい、先日ツーリングに行った際に結構疲れた自分に驚いたのだが、疲れてしまうほど乗るのは危険だなと悟り、手放すことを決意。

これらをお金をかけて直してもいいのだけど、50万円かけて(もっとかかると思うけど)直してはたしてあと何年乗れるか。そう考えると乗り続けるという判断は賢明ではないという考えに至ったのである。

そこで新たにバイクを買うことに!!!現在候補車両としていくつか上がっているが、ほとんど自分の中では、○○○○○Rというバイクに決定している。試乗もしたし、あとは買うだけ!いひひ!

ZX-10は手放すといっても売るつもりは無し。売っても大したお金にはならないし、大事に乗ってきたので、そのまま大切に保管するつもり。

月末までには納車となる予定なので、また記事にしたいと思います(^^)

前回の記事で質問がありましたエビ反りによる脊椎への影響の件については現在調べている最中です。わかり次第また記事にしたいと思っています(^^)

フォースフィールドとエビ反りの影響について

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シェルさんや他の多くの方から大変意味ある指摘をいただきましたので、記事にしたいと思っています。質問内容は、「私もSub Pro4を使用してるのですが、一つ気になった点があります。他メーカーのハードタイプのパッドは前傾できても後ろには反らない構造ですが、Sub Pro4は両方に曲がってしまいます。これがこの製品の弱点のように思えるのですが、反る反らないで転倒時のダメージって変わってくるもんなんでしょうか」

なるほど。確かにフォースフィールドは後ろに反らないようになっていない構造ですし、エビ反りになることが脊椎に与える影響が気になるところです。

これは非常に大切なことですので、私の考えを述べても大変危険で無責任ではあると思いますので、医師でもある私の友人にこのことを聞いてみました。なるほどと思える貴重な話が聞けましたので以下に記します。

まず、基本的に、背骨(背中)と言うのはエビ反りにならないような構造になっているということです。これは人間が持っている本来の作りがそうなっているとのことで、太い筋肉が脊椎の左右に走り、それを防いでいるというのです。そういう構造故、人間は年を取ると、自然に屈む姿勢になってくるそうです。なるほどと思いました。

また、人間は本能的に何かがあると前に屈むようになっており、意識を失わない限り、相当な力でエビ反りになるのを自然に防いでいるというのです。

エビ反りになるということは相当な力がかかっているということになり、そういう脊椎の動きのことを医学的には運動制限を超えると言うそうですが、たとえば、後続車に激しい勢いでぶつけられると、そういう状況になるとのことです。

ただ、医学的には、エビ反りになるような衝撃力は、プロテクターをしていても恐らく無理だという可能性が高いとのことです。それほどエビ反りにはなりにくいということらしいです。

以上が医師である友人のコメントではありますが、私の意見を述べたいと思います。

エビ反り防止の観点から、MFJでは硬質なものと決まっているとの情報をいただきましたが(未確認)、たとえば、背中の1点に強い力が作用するとします。そこを作用点として脊椎が本来の方向とは反対方向に動こうとするわけですが、私の考え方としては、そこまで衝撃力が加わるのならば、エビ反りになることを防ぐより、その衝撃を最大に吸収する方向性の製品を使いたいと思っています。この意見については賛否があるかもしれませんが、私は自分の経験上から今までもフォースフィールドの製品でことが足りると判断しており、これからも使い続けると思います。

それと、もう1点、重要な指摘を友人はしています。それは何か。エビ反りになるような衝撃力が背中に加わった場合、首がやられる可能性が非常に高いというのです。これは意外な意見でした。詳しく説明すると、そのような状況な場合、首がものすごい勢いで後ろに曲がり、それで頸椎がやられる可能性が非常に高いということなのです。これは目からうろこが落ちる意見でしたが、考えてみるとまさにその通りだと思います。

ちなみに、医師である友人はバイク乗りであり、世界選手権にも出るほどの選手であったこともある人間ですので、オートバイの事故についてはある意味誰よりもわかっている医師であるともいえます。

彼はバックプロテクターの重要性もさることながら、頸椎を守るプロテクターも必須と強調していましたが、これは現在私もテスト中で、以前記事にもしましたが、Leatt社のプロテクターや無限電光のエアバッグを日々使用しながら模索している状況です。

以上となりますが、私個人の意見としましては、フォースフィールドはエビ反りの防止はなされていませんが、衝撃吸収性能を重視したいという考えでありますので、今まで通りフォースフィールドを信頼して使用してゆきたいと思っております。

無限電光 新型ベスト

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レーシングツナギの上に着用していたベストを長年愛用していたが、無限電光から気になるベストが発売されたので、入手してみました(^^)

以前使っていたベストよりもかなり軽量化されているし、何より、首回りがすっきりしていて首に干渉しないデザインとなっているのがいい。

それに、一番のポイントは何と言っても、ベスト全体に施されたレフレクター。これは本当にびっくりするほどなのだ。

どのぐらい反射するかと言うと。。。

どーだ!
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もう、この反射っぷりには感動(T T) 

この写真は真っ暗な部屋でフラッシュ撮影したもの。

実はこの反射状態を見て、普段バイクに乗る時も着用することを今検討中。私は高速道路の利用が多いこともあり、夜間の高速道路とか効果がありそうだし、街中でも視認性が上がるのは確実。

無限電光の製品はもう10年ほど使用しているけど、どんどん進化し続けているところが安全に対する企業のポリシーというものを感じる。

私が入手したのはMLV-RCという製品。お勧めです(^^)

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無限限電光のサイトはこちら:

フォースフィールド 新製品

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忙しさを理由にご無沙汰してしまったけど、この製品を紹介したくて記事の復活です(^^)
 
実は私、街乗りでは以前紹介したIcon社のベスト型のプロテクターをフォースフィールド社の胸部プロテクターの上から着用して使用することが多かったのだけど、これ、冬は暖かくていいのだけど、夏はかなり暑い。。。おまけに軽いとは言えず、もう少し軽かったらなあとずっと思っていたところに、フォースフィールドからついにベスト型のプロテクターが登場!
 
この製品の特徴のなのはその軽さとLevel 2をクリアしているという安全性能。こういうのを待ち望んでいました(^^)
 
で、私は早速注文!まだ手元には届いてはいないのだけど、本当に楽しみな製品。フォースフィールドは私が長年使用して今でもこの製品を超える品質のものはないと確信している、信頼しているプロテクターである。
 
何度も何度もこのブログで触れていることだけど、コースを走るのならバックプロテクターは必須。これを付けないのなら走る資格はなしと言っても過言ではない。もちろん、街中で乗る時も着用してほしい。
 
また、胸部プロテクターはヘルメットと同様、義務化になってもいいと思っているほどその必要性、重要性を多くの人に理解してほしいと思っているのだが、胸部プロテクターをしている、していないで確実に生死の分かれ目となるほどなのである。
 
それと、バックプロテクターについてもう一点。前回バックプロテクターの記事をアップした時に、フォースフィールド製品がエビ反りにならないような構造になっていないため、公認レースなどでは使えないのではないかという意見があったが、フォースフィールド社がMFJに確認したところ、問題なく使用できるとの回答があったとのこと。このフォースフィールド社の見解はこのレースライトベストが紹介されている今月号のGOGGLEという雑誌で記述されています。
 
前回の記事でも詳しく述べているけど、エビ反りにならないのが大切なのか、それとも衝撃吸収性が大切なのかということである。
 
今回はバックプロテクターの紹介の記事となりましたが、胸部プロテクターの着用の重要性も是非一人でも多くの方に考えていただければと思っています。
 
 
レースライトベストを紹介しているサイト:
 
 
 
 

無限電光ジャケットと胸部プロテクター

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今日、突然連絡があったのだが、私の知り合いが一方通行を逆走して飛び出してきた暴走車と正面衝突したという。私の知人はバイクであった。
 
あまりにも突然のことにブレーキをかけることもできず、そのままは正面衝突。大腿骨を骨折するという重傷を負ってしまったが、彼は私の勧めで無限電光のジャケットと胸部プロテクターをしていたため、からだ全身を車と路面に打ち付けたにもかかわらずそのほかは無傷であった。肋骨すら折れてなかったのだ。
 
目撃者の話だと、その衝撃はすさまじかったらしく、投げ出された身体が車に激突し、その反動でまた路面に叩きつけられたとのこと。生きているのが信じられないぐらいとみな口々に話をしていたそうだ。実際、大腿骨は相当な力が加わらないと折れないので、その衝撃の強さを物語っている。
 
現場検証をした警察官も、「え?怪我は脚だけなの?」と驚いたほどの事故だったらしい。
 
ちなみに、ヘルメットはアライヘルメット。モデルはVectorとのこと。頭も2度激しく打ち付けているらしいが、検査の結果なんともないという。警察官もえぐれたヘルメットを見て、「今のヘルメットはいいね」と言ったらしい。
 
きちんとした装備をしていれば、命が助かる確率が格段に上がるという例だが、無限電光のジャケットが絶対とは言わないが、胸部プロテクターは絶対と言いたい。これはゆるぎない事実なのだ。ヘルメットの重要性を理解していない人はいないと思うが、それと同じように胸部プロテクターについても考えてほしいと思っています。
 
もうすぐクリスマスだけど、彼氏、彼女がバイクに乗るのなら、「胸部プロテクターのプレゼント」というのもありだと思います(^^)
 
フォースフィールドのサイト:
 
無限電光のサイト:
 
 
 
 
 
 
 
 
 

雑誌のタイヤ評価について

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sharkyさんから教えていただいた海外の雑誌に掲載されたツーリングタイヤの比較テスト記事について今日は話をしてみたいと思います(^^)
 
タイヤ評価というのは非常に難しく、タイヤメーカーでもすべての評価が出来るようになるまで、最低でも7年から10年かかるほどです。これはレースをやっていたとか、国際A級をもっているからということはあんまり関係なく、タイヤメーカーが蓄積している専門の訓練が必要であり、また、本人の資質と努力が大きく関係してくる部分でもあります。
 
この記事の中ではテストを二人のライダーによって行っており、一般ライダーとプロライダーの二人で評価をしているようですが、プロライダーの経歴がわからないので、正しい評価がなされているかどうか疑念を生みます。タイヤメーカーの開発テストライダーを20年務めたというのであれば信頼がおけますが、そうでなければ、「プロライダー」の肩書きだけでは我々の世界ではクエスチョンマークとなります。
 
また、この記事の中で一番おかしいと思うのはその評価点のつけ方です。最高点がMetzelerの40ポイントとなっていますが、最低点はPirelliの24点です。これはタイヤメーカーが行っている評価の仕方を照らし合わせると、PirelliタイヤはNGタイヤ評価のレベルとなってしまいます。当然のことながら、PirelliのAngelがそのようなタイヤであるはずがなく、相対評価としては点数差がありすぎです。
 
また、MetzelerとBT-23やPilot Road 3、RoadAttack2とも点数が離れすぎています。Metzelerが40ポイントなら、これらのタイヤの実際の性能を考えると、3~5ポイント差程度の範囲内で評価されるべきだと感じています。
 
評価のつけ方についてもう一点言及するのなら、何に重点を置いて評価をしているのかが気になるところです。どういうことかと言いますと、ウエットにおける制動距離が記されていますが、その制動距離がタイヤによっては大きく差があるにもかかわらず、それが総合的にどのような位置づけになっているかが不明。制動距離が明らかに長いのに、それがあまり重要視されていない相対評価になっているということなのです。
 
また、テスト時の温度差が12度~15度と3度差があるのだけど、これがテスト評価に加味されているかも知りたいところです。
 
個人的には、このタイヤの評価には賛同できかねい内容です。私は仕事を通じてこの記事の中にあるすべてのタイヤに乗っていますが、ここで業務で知りえたことを記事にするのは出来ないので、そこはご理解いただきたいのですが、これらのタイヤの性能差については、記事の中にあるような差はないとは明記しておきます。
 
ちなみに、私はちょっと前に購入したとあるバイク(これも近日中に記事にしなければ!)には、RoadAttack2を履かせていますし、ZX-10に装着していたPilot Road 3は現時点では最高と言えるほどのウエット性能を見せていました(^^)
 
 
記事はこちら:
 
 
 
 

Vyrus986M2 in へレスサーキット!

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年明け早々、スペイン・へレスサーキットにてVyrus 986M2に乗ってきました!!!
 
2011年に初めて乗ってから徐々に改良が進められてきているVyrus 986M2。実はpitts_driver、昨年度もスペインで何度もテストしているのだけど、プロトタイプ1からずっと乗ってきているのは私が唯一。私自身慣れてきたし、セッティングに関しても正確に把握できるようになってきたのは自信につながっている。
 
2011年から随分と乗り込んできているが、かなり進歩してきているのはうれしい限り。リヤサスペンションも完成の域に達しているし、あとはフロントのステアリングの油圧制御システムを残すのみである。これもいずれはテストする機会があると思うので今から楽しみである(^^)
 
写真はへレスサーキット第5右コーナーを4速全開で駆け抜けているショット。180km/hぐらい出ています。
 
 

ハブステアリングのスタビリティ

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この写真は、へレスサーキット、ストレートエンドでの260km/hからのフルブレーキングのショット。あまりもの急制動ために後輪が浮いているのに注目。
 
制動時にかかるGを腕で支え、脚で踏ん張ってステップワークでバランスを取っているのが見て取れる。クラッチに指をかけているのは、断続的に接地するリヤタイヤの挙動を瞬時に半クラッチでコントロールするため。
 
テレスコピックのレーサーでも後輪が浮くことはよく見られることなのだけど、ハブステアリングではまさにこの状態でのスタビリティは比類ないもので、また、ブレーキロックコントロールも非常にしやすく、実際コーナリングの突っ込みではかなりアドバンテージがあるのは事実。一度、スペイン選手権で優勝したワークスマシン(ZX10R)と走ったことがあるのだが、直線では引き離されるものの(Vyrus9856M2は600ccのため)、コーナー侵入時には必ず追いついていたほど。それほどハブステアリング構造の優位性は高いのだ。
 
写真をよく見てみるとわかるのだが、後輪が浮くだけの制動にもかかわらず、ピッチモーションはほとんどゼロ。ハブステアリング特有のディメンションからくるアンチダイブ効果は絶大で、全然沈み込んでいないのがよくわかると思う。そのため、ブレーキング時の制動Gはものすごいし、腕力も相当いるのは事実。鍛えていないとあっという間に腕が上がってしまうのだ。実際、私は今回のへレスサーキットでの走行2カ月前から筋トレをして、胸囲が5センチ増えるほど鍛えたぐらいだが、それでも腕が上がったほどだ。
 
このハブステアリング特有のスタビリティは、とにかく経験しないとわからないというしかなく、何十年というプロライダーの経験や概念をひっくり返すほどのレベルなのだ。
 
コーナリングについても異次元なんだけど、そのことについてはまた記事にしてみたいと思います(^^)
 
 
 
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