興味深いコメントや質問を、ポックさん、わんわんさん、Sharkeyさんからいただきましたので、ヘルメットに関する記事を書いてみたいと思います。
わんわんさんの質問のなかで、「同じメーカーのフルフェイスヘルメットの中でも上位モデルのほうが安全性が高いのでしょうか?」とありましたが、まずそれのお答えしたいと思います。
同じメーカーのヘルメット同士でも果して優劣はあるのか?ということに関しては、メーカーの立場としては同じ安全規格を通っているのなら同じ、となりますが、物理学的見地からすると、基本的には軽い方がより安全となります。しかし、50g違ったところでどのぐらい違うのかはメーカーが公表しない限りわかりませんし、また、使われている素材が違うと、そこの部分での優劣は発生する可能性もあると思います。
重量差や素材の差でどのぐらい優劣が違うのかということは大変興味深いところですが、通っている規格が同じであるならば総じて安全という考え方なのだと思いますし、それはそれで間違いではないと思います。
私はアライヘルメットユーザーですが、アライヘルメット最高峰のRR5は恐らくラインアップの中では一番高いレベルでSNELL規格を通っていると推測しています。
ただ、誤解のないようにしたいと思いますが、RR5以外のモデルが「劣っている」とも思いません。あくまでも「比較論」ですね。アライヘルメット契約のMotoGPライダーは全員RR5を使用していますが、日本国内や海外のレースではいわゆる「ツーリングモデル」のヘルメットが結構使われています。契約ライダーでもフィットメントの関係でツーリングモデルを選んでいるライダーがいるようです。私も実際何人かの契約ライダーを知っていますが、RR5ではなかったです。私も仕事でもIQを使用していますし、問題になったことは一度もありません。
ポックさんはヘルメットの重量について触れられていましたが、1700gって結構ありますよねえ。それとも、X-liteが軽すぎるのか。。。でも、OGKがそうだったように、被った時の重心位置であくまで重さを感じるものなので試着は大切だと思います。それにしても、X-liteのSサイズは1200gちょっとなのですが、そうなると500g違ってくることになりますが、この差は大きいですね。テストライダーは結構軽いムチ打ちに悩んでいるのが多いのですが(私も)、ここまで軽いと転倒した時に頸椎にかかる負担は軽そうです。
余談になりますが、なぜかヨーロッパで売っているヘルメットは、ヘルメットに重量を示したステッカーが貼ってあるんです。これっていいなと思いました。
SUOMYの風切り音ですが、アライヘルメットも負けじとすごいですね。高速道路を長時間走るとキツイです。これは長年改善して欲しいと思っている点でもあります。
ヘルメットを無償提供してもらえるような契約ライダーの件ですが、レース車両に乗るときは基本的には耳栓をしますので(バイクがうるさいため)、風切り音が大きいのは気にならないと思います(笑)。風切り音がしないのにこしたことないのですが。
Sharkeyさんのコメントはアライユーザーを困らせるような内容ですが(笑)、ポックさんも同じような経験をされているようですし、X-Twelveの空力的秀逸性については間違いないのでしょうね。私も一度経験したいものです。
質問にありました、アライヘルメットの安定性ですが、私は仕事柄、300lm/hに到着する速度域での使用経験はありますが、RR5でヘルメットがリフトする経験はありません。安定度の比較についてはアライヘルメットしか被ったことがないので評価できないところがあるのですが、一度X-Twelveを試してみたいと思っています。でも、試すと言っても、買うとなると高いものなのでなかなかチャンスがないんですよね(笑)。
ユーザーにとって選択の余地が多いというのはいいことだと思います。これからもヘルメットの進化には期待したいと思っています(^^)
写真のタカハシモデルですが、これは去年私がプライベート用に購入したモデルです。なかなか気に入っています(^^)