Leatt社 ネックブレイス
Leatt社 ネックブレイス衝撃テスト
Leatt社 ネックブレイス衝撃テスト
Leatt社 ネックブレイス着用クラッシュ映像
Leatt社 ネックブレイス着用クラッシュ映像(2人目)
Leatt社ネックブレイス着用クラッシュ映像(これ結構強烈)
ネックブレイスの着用はオフロードでは常識になりつつあり、自転車競技のBMXでもそれは進んでいるほどであるが、ネックブレイスの浸透により多くのライダーが事故から救われている。
実はこの私もネックブレイスの効果を身をもって知る経験を何度かしているのだ。
オートバイに乗っている時ではないのだが、私は趣味で冬季にスノーモトをしてるときに、大転倒を経験している。速度は100km/h以上にも達する時があり、そこからの転倒はかなりダメージがある。私は上下ともフルプロテクターでやっているのだが、その際にもオフロード用のネックブレイスを着用しているのだが、これをしていなかったらどうなっていただろうとぞっとしたことが何度かあったのだ。スノーモトから放り出されて頭から真っ逆さまに突っ込んだこともある。それでも無事でいられたのは、ネックブレイスがあったからと100%言いきれるほどだ。
私はコース走行するときは、無限電光のベストタイプのものを、一般道を走る場合はジャケットタイプの物を着用しているが、実はこれがネックブレイスの代わりにもなるので安心はしている。この頸椎を守る機能があることは無限電光のHPにも記載され、実際に落下試験の様子も写真にて掲載されている。実際にエアバッグが作動すると、頸部はかなり固定されるようだ。
私がネックブレイス単体での使用を考えるようになったのは実は去年なのだ。
年頭のあいさつで触れたように、私は去年Vyrusのテストをしているが、そのためコース走行をしているのだが、その時は無限電光のエアバッグベストを海外に持っていくことが出来ず(シリンダーが飛行機で問題となるため)、着用せずツナギのままで走行したのだが、その時に切実にネックブレイスの必要性を感じたのだ。
一般にはテストライダーがどのような環境でテストをしているか知られてはいないが、決められた間隔で走行するようになっているのはもちろんのこと、ライダー同士が接触しないように、かなり工夫されている。
そういう環境で走り慣れていると、混走すると、リスクを感じるのは確か。実際、ミザノとカタルニアで走行した時は混走だったのだが、やはり接触事故の可能性はあるし、単独で転倒しても頸椎への負荷は必ずある。
富沢選手やシモンチェリ先週も頭部に強い衝撃を受けた結果、頸椎を骨折していることが判明しているが、ネックブレイスをしていれば違った結果になった可能性はあるのだ。
私が現在注文しているのは、Leattの製品。世界中で使われているといっても過言ではなく、一流用品メーカーもOE生産しているし、世界のトップライダーだけでなく、多くのライダーに使用され、多くの実績を出しているメーカーだ。
Leatt STXはロード専用に開発されたもので、仕様がオフロードのそれとは少し異なるのだが、違和感なく使えるようになっているという。実際にまだ使ってはいないのだが、大変興味がある製品だ。しばらく使ってみて、また記事にしたいとは思っています。
前回の記事の内容に戻るが、今回の事故をきっかけに、FIMには安全装備の標準化をして欲しいと切に願っている。また、FIMだけでなく、日本(MFJ)でも是非検討してほしいと思っています。MFJは胸部プロテクターについてはその義務化をやっと始めたけど、それだけでなく、もっと踏み込んで欲しい。
F1ではすでに何年も前に各ドライバーに装着義務となり、最初はドライバーからは「こんなものとんでもない」と不評だったらしいが、今では誰もがその安全性を認めるまでになった経緯があるが、オートバイでも是非、推進してほしいと願っている。
Leatt社のHPはこちら: